フランスのルイ王朝、ナポレオン、ハプスブルク家、国家元首を出迎える際の絨毯の色、アカデミー賞の絨毯の色すべて赤。NY在住先輩格の説によると、最もフォーマルな色は赤、だとのことです。
僕は、感覚的に赤のイメージは“酸性”、青のイメージは“アルカリ性”でした。自分の持ち物や服は青が多い。赤は活発で陽気なイメージ、青は冷静でおとなしいイメージ。
数ヶ月前、自分の名刺デザインを、
ロジャー氏にお願いしました。フォントはTimes New Romanで、というリクエスト以外はすべてお任せだったのですが、出来上がったクールな名刺はエンジ風の赤を基調としたものでした。
他人にお任せして、自分のセルフイメージを変えてみるのはドラマティックで快感です。私にとってのチェンジ・アイテム(E。造語:ひとつのアイテムによって他のワードロープががらりと変わるもの)はこの名刺でした。
今期私が自分用に仕立てたスーツのひとつは、グレイジュ(淡いベージュがかったグレイ)地にピンクのウィンドペイン(格子柄)。これのダブル6つボタンの2つ掛け。
坊主アタマから始まった5年間のストイックな“青”のテーラー時代を経て、顧客様にも大いに影響受けつつ、私自身よりロマンティックにドラマティックに指向が変化中。
北欧ツアー、シリアラインの甲板着用のイメージで。
*写真は、丸の内のサルトテクニコの“ウィンドウ”より。
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