2009/09/19

御仕立て \81,000 から \20,000,000まで。

今年の発注生地傾向を参考までに、載せます。これは、以前の記事で書きましたが、これが、ダイドー・リミテッドの『コンフォート(皺になりにくい生地)』 これらは、当エドワードでは、Aレ ンジ価格帯としてCVP(上ジャケット・中ヴェスト・下トラウザーズ)\81,000、スーツ上下(べストなし)\68000でお仕立てです。これは、出来上がりには直接関係ないですが、生地ミミも美しいです。

『エドワード』のお客様は、ほとんど、僕がその方向けに考えてセレクトしてご提案した生地でお仕立てされます。すべてをお任せ、スタイル決定、生地、値段までオマカセ(しかし私が考える常識の範囲で決めます)、という方も結構おられます。天然のめんどくさがり屋だが、洋服が、スーツが、というより、本質的な美意識を大事にしているお客様が多いようです。

これも国産、ニッケの『カシミア・タスマニア・スーパー120's ウール94%、カシミア6%』他、ニッケのピン・ストライプの一部の生地。先月、関係者に訊いたところ、正直英国T&L以上のクオリティのものも あると感じる、とのこと。これもAレンジ価格帯としてCVP(上ジャケット・中ヴェスト・下トラウザーズ)\81,000、スーツ上下(べストなし) \68000。

↑この底艶は禁じ手、という感じの風合い、Ermenegildo Zegna 15 Milmil 15です。スーパー表示だと180'sという、一見フツーに見えて、かなりラグジュアリーでエクストリームな生地です。スマートにフィットして上品で美しいシルエット以外、なにも特徴のない(やらかしていない・手がかりのない)ものに仕上げることが一番セクシーである、と感じます。

↑このY氏からは、スケールの大きなオーシャンビューを眼下に、ラフロイグ(のソーダ割り)をごちそうしていただきつつ、『ハンティング』の話を聴かせていただきました。

友人が南フランスにカントリー・ハウスを購入された。そこで、数十平方㌔におよぶ屋敷、敷地内には湖がある。まず、そこの湖の自然にしっかりと愛情を注ぎ、手を掛け、育て、魚達が育つようになるまでに育んで行く。そうすると、方々から水鳥たちがやってくる。そうすると水鳥たちを求めて、動物たちが湖のまわりに集まってくる、敷地には野禽類が増えてくる。生態系チェーンの一番最初のアクションが敷地内全体の豊かな生態系を完成させる。

さて、ハンティングの季節、ネズミが住みこんでしまったようなボロボロのレンジローバーで、仲間達が集まってハンティングに出かける。早朝まだ夜といっても良い時間。目的地まで到着すると、皆はそれぞれのスポットにばらばらに分かれる。みなひとりひとり、足音を殺して、手頃な木の上に陣取る。ひたすら沈黙、息を静かに殺し、時を待つ。

しんとした森が、少しずつ白ばんでくる。夜明けだ。2時間ほど静かに時を待つ。ほとんどその時、みな自然と自分との完全な調和、限りなく穏やかな瞑想状態を味わっている、という。自身が手を入れ、生態系を育み、豊かな自然を作り出した。そして、自分が今その豊かな自然の中にいる。究極の瞑想といわずして、何というだろうか。

やがて、壮大なストーリーのグランド・フィナーレがやってくる。運命、いや宿命の動物が現われる、、、、生態系の最期の一撃で、動物は“獲物”となった。古代からの人間、とりわけ男の本能的、DNA的充実感を全身に満たして、屋敷に引き揚げる。さて、もはやジビエ料理を愉しみつつ、祝杯を上げ、みなの成果ねぎらいつつ、命をいただく。。。

野趣溢れつつ、ストイックばかりではない、人生を楽しむ姿勢、佇まいを持ったジャケットとベスト(ベストは国際線の飛行機の中でエアコン対策として、たいへん重宝、とのことです)、そして氏の大好きな夜の静かな海を思わせる、ロロ・ピアーナのミッドナイト・ブルーのスーツと。



このヴィンテージっぽいチェックは特別感あります。淡い色、ロロ・ピアーナ、フランネル、クラシックなテイスト。柔らかく、美しく、スマートなシルエットで。


一見フツーに見える生地も同じテイストで見くらべてみると、違いはわかります。年間契約をしているF氏。氏は(グローバル・コンサルティングファーム役員)ビジネス上、戦略的自己ブランディングが必要となる仕事柄、頭の先からつま先まで、すべてお任せで、年間のワードローブ・コンストラクションを行っております。ビジネス、プライベート、旅、パーティーすべてのシーンをお任せいただき、氏自身の個性を尊重しつつ、『トラッド&セクシー』なワードローブ一式には、予想以上の評判と御満足をいただきました。ありがとうございます。


さ~て、8桁の数字ですね、、、、。残念ながら、スーツではありません。先週、すっかりお友達の近所、神楽坂の呉服屋田丸屋の若女将と日曜日行った着物の催事です。結城紬ですね。りっぱなクオリティ、りっぱな、堂々たる価格、すばらしい、ぜひこれを世界の粋人の元に売りに行きたいもんです。

繭から真綿、そして紡いで、、、と延々やっていくわけですね。さわっていて、気持ち良くてちょっととりこになりました。しかし、今ここにハマるとヤバい。ヤバすぎる。しかしイイものをいろいろとことん観ておくのは大事。茨城県結城市、鬼怒川温泉ツアーをぜひ計画したいですね。作っているところをぜひ見たいものです。



おばあちゃんが唾をつけてながら紡ぐらしいですね、と訊くと、いややぱりお茶沢山飲みながらね、やるんですよ~、、、、おおおお。本物のオーガニックですね。スーツも唾の接着芯とかあると凄いですね、ちょっと弾力と粘りがあってストレッチ効くんですよ、とか、、、ないないない。もっと真面目に見学しましょう!


若女将、購入。これ縁起良いし、色もちょっとボルドーっぽくてエレガントでいいですよ、とプッシュしました(笑)さて、季節遅れながら、神楽坂の阿波踊り記事も懲りずに上げたいです。若女将が運動部のマネージャー女子のように、こちらがトランス状態で踊っている中、ずっとフォローしてくださり、ジュース差しいれだとかなんとか、ホントに心強くありがたく感じました。すばらしい夏の思いで体験させていただき感動ました。

古今東西、スーツから着物から、魅力あるものは、人を惹きつけて離しませんね。

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