2008/08/28

少し冷ややかだけど、しなやかでセクシーな男、

おそらく、『あなたが、知っている最高級のスーツは?』と問われたら2008年現時点で、全年代の一般的丸の内ビジネスマンに問うとしたら、その10中8、9が“Ermenegild Zegna エルメネジルド・ゼニア(イタリア)?”と答えるはずです。それくらい、その認知度、シェアは大きい。

それはかつてバブル時代にソフト・スーツで一世を風靡した超ハンサムな“帝王”率いるA社とは違い、営々とした企業努力(ローカリゼーション:その着用される土地での品質維持やマーケティングを丁寧に)行った成果といわれ、尊敬に値します。その土地の人間の欲しいものをちゃんと知り尽くしている感じです。


確かに品質とファブリックの平均点の高さ、クオリティの高さは圧倒的。しかしながら、あまりに日本人的にそれを右に倣えで“最高”と呼ぶ現状には、ちょっとどうか、となるのも、正直これまた人の気持ちですね。

得意げに2言目には『ゼニアが、、、』と口に出す若手ビジネスマンには若干辟易させられます。世界にはもっともっと凄い老舗ブランドはあるし、、、みんながそういう同質化自体がおかしい、若いのに、もっと豊かな多様性味わえばいいのに、、、と思ってしまいます。

とはいうものの、今年やはり僕がプッシュするしないに関わらず、結構ゼニア生地は『E』においても売れています。名実ともに安定している証でしょう。クオリティについての高い信頼性があります。

では個人的に仕立てるかというと(またまたぶり返すかい?)英国生地贔屓のせいか正直それほど気が進みません。(こういうことを言うと自分で可能性を狭めているよ、と注意されます。いいんですよ、人間なんて練れてなくて結構・結構そう思ってお付き合いくださいませ)

とはいうものの、ゼニアにおいて、

『Heritage』 / ヘリテイジ
『15 milmil 15©』 / クゥインディチ・ミルミル・クゥインディチ

の2つは気になっていて、素材として無意識のうちにもえらく熱心に(いつのまにか自分用に誂えるモードで)チェックしてしまっている自分がいます。おっとっと、いけないいけない、おれは英国で作るべきなんだと思い返したりして、、、そういう強い魔力のある生地でした。

『Heritage』 / ヘリテイジ
は、ゼニア社のアーカイブ(今まで作った生地の見本倉庫)からの復刻デザインで、その風合いとややノスタルジックなロマンティックな雰囲気にうっとりする。

『15 milmil 15©』 / クゥインディチ ミルミル クゥインディチ
は、圧倒的な存在。無視したくてもできない存在。そのスリーク(SLEEK:六義のH氏のサイトでこの形容詞を発見し、辞書でしらべ納得)な雰囲気の最高峰。振り切ったエクストリームな存在感。それゆえの爽やかさ。スーパー170's(オーストラリア産のメリノ・ウール)という異次元感。これでタキシードは最高だろう。最高級生地として有名なTROFEO© / トロフェオシリーズをさらに越えてくる生地。

一昨日26日(火曜日)、Eの小岩の自宅(兼ビスポーク・オフィス)にお越しいただいた新規のお客様、部下の結婚式用にと、黒無地の15milmil15を注文承りました。カッコイイ上司の存在というのは、部下にとっては日々励みであり、誇らしいもの。友達に自慢したくなる存在であれば、仕事のみならず、人生、というドラマにおける大切な登場人物になるはず。

T氏とのやりとりを通じて、『E』が通常使用している生地・縫製の体制全体を全面的に信頼していただき、発注いただきました。スーパー140's(16~16.9ミクロン)あたりからは一般的には工場縫製自体が厳しくなってきます。生地が繊細すぎて、つるつる逃げてしまい怖くて縫えない、という世界。そして今回はスーパー170’s(~15ミクロン)。

感じさせる生地
手触りは、冷ややか、でもしなやか、、、
つまり、この上なくセクシー
触れたら終わりです。

              最高峰、さりげなく圧倒的、
           Ermenegild Zegna 15 milmil 15©
楽しみです。

EDWARD オーダー販売価格
『15 milmil 15©』 / クゥインディチ・ミルミル・クゥインディチ
縫製は限りなくナンバー6工場に近いナンバー4工場。
【スーツ上・下】¥208,600(税込み¥219,030)
御質問・お問合せはこちら
“EDWARD bespoke office ”

※写真上は、ドーメル(英)
下はゼニアの生地ブックより。

No comments: